食べてない人は歯磨きしなくていい?
食べない人も歯磨きを‼︎食べている人も歯磨きを‼︎

患者さんの家族からよく質問されます。うちの◯○は、食事はしてない(絶食中)から歯磨きしなくてもいいでしょう?

とんでもありません。食べない人だからこそ、喋らない人だからこそ歯磨きが必要です。

ばい菌はとても小さいのです。口の中のごく少量の食べかすでも、口の中の粘膜が剥がれ落ちたものでさえも、ばい菌にとっては十分な栄養なのです。どんどん増えていきます。

口の中は唾液という水分と約37度という体温栄養が揃っています。ばい菌にはとても増え易い環境なのです

食べなかったり、喋らなかったりの状態では唾液の量も減ります。唾液によって洗い流されるばい菌が減って、その結果口の中のばい菌は増えます。

食べる人にも食べない人にも口腔ケアは必要です。

今日からできる!今からできる!バランス良く口腔常在菌叢を保つにはどうしたらいいの?

きれいに洗ったナイロン製の柔らかい歯ブラシを使って、水だけをつけてしっかり歯磨きしましょう!うがい用のコップもきれいなものを使いましょう。

若い人はフロス、ある程度歯槽膿漏が進んで歯と歯に隙間がある人は、歯間ブラシを使って歯と歯の間のばい菌を追い出します。

歯ブラシで一番磨いて欲しいのは、歯と歯茎の境目の部分です。柔らかいナイロン製のブラシで磨きましょう。

舌の上にもばい菌はたくさん住んでいます。
歯がない人は舌の上やピンク色の粘膜部分を舌用のスポンジブラシやシリコンの舌ブラシを使って磨きましょう。

口腔内の状況によりますが舌は5回程度、その他の粘膜部分はさっと1回程度を目安に行うといいでしょう。

強くしすぎると舌や粘膜面を傷をつけてしまいます。

口腔ケアグッズ汚染注意報! 

患者さんの持ってこられる歯ブラシ、コップ、入れ歯、入れ歯保存容器を見てぞっとすることがかなりの頻度であります。
カビが生えているのです。清潔の国の日本のはずなのに。

チェックしてみてください。歯ブラシの付け根が黒くなっていませんか?コップの底がヌルヌルではありませんか?入れ歯には黒い点々がありませんか?
入れ歯保存容器のふちや裏側には黒いカビがはえていませんか?底はヌルヌルしていませんか?

歯ブラシ、コップ、入れ歯保存容器は水でゴシゴシ洗って(清潔)→乾燥が一番
乾燥がポイントです

特に入れ歯保存容器を使わない時間(昼間)に、よく洗わず、湿った状態で、蓋をしたまま置いている方が多いようです。もれなくカビが生えています。

入れ歯は、水と入れ歯用ブラシでゴシゴシ洗った後、きれいな水を入れた清潔な保存容器に保存するのがいいでしょう。

特に入れ歯をしている人の口腔内には、カンジダというカビの仲間が増え易いです。入れ歯を夜間つけっぱなしにしてる方の口の中にも、真っ白なカビが生えているのをときどき見ます。
夜間は必ず入れ歯は外しましょう。

そして、きれいに洗って、きれいな保存容器に、きれいな水を入れて朝まで保管しましょう。翌朝入れ歯を入れる前には、もう一度入れ歯用ブラシでゴシゴシ磨きましょう。

歯ブラシやコップは汚れがわかりやすいように白いものまたは色の薄いものをお勧めします。

それでも口腔ケアグッズにカビが生えたら、さっさと交換しましょう。歯ブラシもコップも保存容器も100〜300円程度です。

どんなに高級な歯ブラシ、コップ、入れ歯保存容器や入れ歯を使っていても、不潔だったら、健康維持という観点からはほぼ意味がありません。


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